お盆でこの世の人たちと久方ぶりに再会し、ひと時を共に過ごした精霊が浄土に戻るのを見送る“送り盆”。この風習は今も各地に残ります。ひとりの力で生まれることも、ひとりの力で生きていくことも出来ない私たち。それが毎年お盆の季節には、亡き人のおかげで生きていることを実感してきました。あわせていまを共に生きる人たちは、お互いの支えあいの中で生かされていることを知りました。
しかし近年、里で村の活気が失せ、街では商店街の灯が消えかかり、企業の活動も低迷しています。私たちの暮らしも地域や家族の絆が薄れ、子育てから介護、看取りまでもが孤立してしまうほどの社会です。
『フェスティバル安穏』は頭初から、家族血縁にとどまらない新しい縁作りと支えあいの大切さを提唱し、多数の方々を招いてその智恵を聞き、語り合ってきました。それが20年を経て、次の展開に歩み出すときを迎えたのです。
新たな伝統ともいえる『万灯のあかり〜妙光寺の送り盆』では、私たちの願いと亡き人への感謝の想いを託して祈りを届け、5千個に及ぶロウソクの灯りで広い境内と墓地を埋め尽くします。
そして熱い語りや心和む歌に生きる喜びと希望を、交流の場では優しさと安らぎを、また次世代を担う子どもたちは、遊びを通して人と人との“つながり”を体感します。
檀信徒や安穏会員はもとより、広く地域の方々も誰でも自由にご参加いただけます。お誘いあわせて気軽にお出かけ下さい。
受付風景 |
安穏法会 |
交流パーティー |
交流パーティー |
どなたでも自由に参加いただけます。期日は毎年8月20日過ぎの土曜日。
開催要項は7月1日頃にできますので、お問い合わせください。