万灯のあかりー妙光寺の送り盆″第24回(2013年)
里帰りしていた精霊を浄土へとお送りします。
境内には、約500人の参加者が集いました。11時の開門と同時に、和やかな笑い声が響きます。七面様横では風船を使った大道芸。華麗な技の連続に、子どもも大人も夢中でした。
院庭では、『終活ノート』大編集会議と「みんなで歌おう」コーナー。カラフルな千提灯の下で、歌声が響きました。夕方の法要と同時に、墓地の800ロウソクと700個の川灯籠に、あかりが灯されます。小川住職夫妻のデュエットもあるなど、大いに盛り上がった交流会の後、揺らめく灯の中、東屋での祈りに皆で手をあわせて、今年の「送り盆」は終わりました。
『住職とトーク』
予想を上回る参加者で、皆さんの関心の高さが伺えました。
みんなで作ろう終活ノート 『妙光寺版終活ノート』160人の大編集会議
「もっと身近なエンディングノートが欲しい」の声に応えて、8月24日『万灯のあかり〜妙光寺の送り盆〜』の中心企画として、「妙光寺版終活ノート」大編集会議を行いました。皆さんの声を聴き、ノートに反映させる会議は、盛会でした。
院亭で160人の編集会議
色とりどりの千提灯のもと、午後1時半、編集会議が始まりました。参加者100人を予定して資料を用意しましたが、次々と入場者が増え、スタッフが資料増刷に走ります。最終的には160人の方が、参加してくださいました。
壇上には小川住職・井上治代東洋大学教授(エンディングセンター代表)・菊池啓さん(大分市妙瑞寺住職)・薄井秀夫さん(寺院コンサルタント)・中村宣雄さん(会議コンサルタント)の5人の発言者が座りました。参加者の手元には、小川住職手書きの『妙光寺版・終活ノート』原案が資料として配布されています。
資料説明の後、15分間アンケート記入の時間がとられました。資料にある10項目のうち自分で関心の高いものに点数をつけて投票します。さらに意見や感想を自由に記入する用紙があり、皆さん戸惑いながらも一生懸命書いてくださいました。
160人の意見が、巨大な模造紙に
『皆で歌おう』コーナー進行中の1時間半の間に、アンケートに記入されたすべての意見を、別室で5人の発言者がもれなくまとめます。やがて参加者が再度会場に集合、まず関心の高い項目の集計表が配布されました。
続いて参加者の前に、縦2メートル横5メートルの巨大な模造紙が掲げられました。『私の終活ノート』と大きくタイトルが書かれた下には、160人が書いた300項目ほどの意見と感想が整理されて貼られています。会議コンサルタントの中村宣雄さんが、模造紙の前で内容の全体像を説明します。
完成は年度内に
皆さんの関心の第1位は「心穏やかな最期を迎えたい」ということでした。「気がかりをなくし、めいわくをかけずに」という切実な声や、「妙光寺の檀徒と安穏会員の違いは?会員はどこまでお願いできるのか」という質問も多く寄せられました。小川住職や発言者の答えは、後日お届けする『妙光寺版・終活ノート』でご覧ください。参加されなかった方の不安やご質問は、お早目になんでも妙光寺にお寄せください。『妙光寺版・終活ノート』は今後半年余で作成、全員にお届けする予定です。
前日までの雨が嘘のように、晴れわたった一日でした。
食事をしたり、お茶を飲んだり、おしゃべりしたり・・・。
「蓮の花飾り」に加え、今年は「蓮のキャンドル」作りも。笑顔がいっぱいでした。
毎年子どもたちが楽しみにしている「大道芸コーナー」。
今年はバルーンアートの日本チャンピオンの登場で、会場はおおいに沸きました。
本堂の内も外も掌を合せる人で埋まりました。
「みんなで歌おう」のコーナー。
生ギターの伴奏で歌う懐かしの曲!
過ぎ去りし青春の日々にタイムスリップした楽しいひと時でした。
夜の交流会。
語り、歌い、踊り・・・人の輪がつながります。
開創700年。700基の灯籠が境内の川面に映え、
その灯りは幻想的で、まさに浄土へと精霊を送る光の川でした。
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