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「仕切りなおしの人生をはじめよう!」

2017年3月号

小川なぎさ


特別な1年を迎えて
 700年の歴史を持つ妙光寺にとって、今年は特別な年になりそうです。およそ45年ぶりの住職交代が行われます。11月の継承式に向けて、昨年から準備が始まっています。ご前様が元気なうちの交代に、少し違和感を感じられることもあるかも知れません。また初めての女性住職に抵抗があるかたもいらっしゃるかもしれません。娘がよもや住職になるとは!一番驚いているし、最後まで反対したのも、リョウケイさんを育てた私自身です。
 4人姉妹の長女ですが、跡継ぎ?と意識して育てたことは一度もありません。でも名前は4人の中で唯一当時の身延山の法主様に頂いたもので、こうなる運命だったのかなと今になって思います。

走り続けて34年、これからも…
 寺庭婦人生活も、34年目を迎えます。家庭ではなく寺庭!――住職との結婚によってこのような立場になったわけですが、とことん走り続けたし、いつもいつも24時間営業のお寺中心の生活と、夫ではなく住職という人との暮らしに泣いたこともたくさんありました。辛くてね。
 今はすでに霊山浄土にいらっしゃるたくさんの先輩がたを思い出します。ここに踏みとどまれる力を、たくさんもらいました。お寺の台所で料理を作るとき、楽しい話題で大笑いをし、悩みを話せる友人のような人々。暖かい人間関係の数々に助けられて来ました。ありがとうございました。
 この拙文「寺庭から」も、残すところあと3回となりました。今後寺庭婦人でなくなる私の立場や役割がどう変わっていくかはまだわかりませんが、ご前様とともに引退!はオアズケだと思います。なにせリョウケイさんには私のような奥さんがいないので。

3回目の人生の始まり
 総代夫人の幸子さん――私は彼女がいなかったら、行事ごとの料理を作り続けることができなかった、それくらい大事な人です。その彼女が先日の飲み会で「この頃さ、私の人生ってなんだったんだろって思うことがあるんだわ」とつぶやいていました。この言葉にはジーンと来た。やられたわ。
 考えるに、嫁ぐ女性は結婚という大きな変化で、それまでの自分の人生を1回手放して、異文化ともいえる婚家の環境で長い時間を暮らす。還暦を迎えるころ、あれー!とようやく自分の存在に気がついてしまう。これがきっと3回目の人生の始まりだよね。
 ともあれ、女の私たちには定年はないかもしれないけれど、時には自分中心の、静かな暖かい穏やかなひと時をもてる生き方を模索中。出来ればこの先のおまけの人生が、宝物のような時間になりますように!

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