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安穏

2018年4月号

小川良恵

 妙光寺のある角田浜は、雪の少ない新潟市の中でもとりわけ積雪のない地域です。しかし今年の寒波では例年になく積もりました。私も生まれ育って30数年、腰まである大雪は初めての経験でした。駐車場の大きな松の木が1本倒れるなどの被害はありましたが、人的被害はなくほっとしております。院首夫妻も1週間のお休みを頂き、退任記念に頂いた旅行券で休暇を満喫してきたようです。ありがとうございました。

お勤めに四苦八苦
 私はといえば、昨年11月に住職を交代してから、まだまだ慣れないお勤めに四苦八苦しております。ことに法事では、ずっと院首の隣で読経してきて、所作や式次第などは頭に入っているつもりでした。でも、いざ自分が導師を勤めるとなると、なかなか滑らかにはいかないことが分かりました。自分の意識は、やはり導師の目線で動いていなかったことに、気づいたのです。あくまで、脇導師としての意識だったと思い知らされました。常に色々な視点、自分が実際に置かれていない立場から物事を見ることは、責任者である住職にとってかかせない技能です。これからも心掛けていきたいと思います。

相手の視点で――社交ダンスのお話から
 先日東京の檀徒さんのお通夜で、興味深い話を伺いました。喪主の娘さん夫婦が社交ダンスのプロをなさっておられました。社交ダンスは男女ペアで踊るので、日本人は照れくさいイメージを抱きがちです。けれど手を触れ合い、息を合わせて踊るダンスは、コミュニケーションの手段として非常に有用だそうで、長年ペアを組んで踊っている娘さん夫婦は、手を握っただけで、その日のお互いの体調がすぐに分かるそうです。一人では踊れませんから、ペア相手への気遣いも生まれます。子どものレッスンでは、男の子が小さな女の子が踊りやすいよう、自主的に背中を丸めて踊ることもあるそうです。自然に相手の視点で考えるようになるのです。

ダンスと宗教
 そして、ダンスは表現方法のひとつでもあります。自己の内面と向き合い、それをどのように表に発散させていくのか。呼吸を整え、自分の身体を観察して動かす。どこか、瞑想やヨガにも通じるところがあるのではないでしょうか。そもそもダンスの起源の一つは、宗教儀式です。日本にも、神楽や踊り念仏、盆踊り等の宗教とつながるダンスがあります。
 妙光寺ではヨガ教室や瞑想を行っていますが、社交ダンスもいずれ出来たら……とそんなことも考えてしまいました。皆さん、やはり照れくさいでしょうか。
 

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