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頑張るしかないよ!

2011年12月号

小川なぎさ

激動の平成23年が終わろうとしています。東北の震災をはじめ世界中でおきた災害や政変、欧州の経済危機。それによってどれほどの涙が流れたか想像するに余りある大変な一年でした。

家族との死別、病気、失業などの出来事で自分の生活が大きく変わってしまうことも。それはある日突然自分の身に降りかかり、辛く悲しい気持ちの暗闇のなかで、それでも生きて行かなければなりません。絶望の淵から私たちを救うものはいったい何なのでしょう。

どんな国に生まれても、どんな宗教を信仰していても、正直に生きているつもりでも、悪どいことをしても、平等にめぐってくるこれらの苦境。だとしたらなにを目印に進んでいったらよいのか。と考え続けています。

私があることで悩んでいた時、寺務の柿崎さんから「ピンチはチャンスだよ」と言われて(よし!)と思い、普段ご無沙汰している友人が顔を出して笑わせてくれたり、問題の解決は出来なくても、人のぬくもりに救われる事がたくさんありました。ブータン国王のお話にも元気をいただきましたよね。これがはじめの治療で、これで治るときは軽傷ですね(笑)

次には反対にとことん孤独な場面に自分を置いて、引きこもって考えつづけるということもあります。自分に問いかけ答えての繰り返し、包丁をにぎりながら、掃除機をかけながら、一日中考える。これが続くと危ない感じがしますが、仕方がありません。

三つ目に、私を知る人なら怪しいと思うかもしれない話をします。なんの根拠もない、(・・・かもしれない)という程度の話ですが、私にとっては光明のような感覚を言葉にするだけです。八方ふさがりの場面において、(何かわからないものに救われる)という感じです。それが仏教的な教えが根底の生き方ではないかと思いはじめていることに、自分の人生は自分で決めると頑固に思い続けてきた私にとっての大きな変化です。(運命だと思うこと)(そしていつか救われる)案外効果があるのではないかとおもいます。古い友人との飲み会でチラリとそんな話をしたらみんながギクリとした顔がおもしろくて、どうしてかな?やっぱりこういう場での宗教の話はヤバイんですかね。

今年もさまざまな寺の行事において参加して下さった方々、ご協力下さったことに心からお礼を申し上げます。今日はお寺の日!とかっこよく集えるような寺をめざして、来年も頑張ります。

この時期することがたくさんあってくじけそうになると、音楽を聴きます。100パーセント勇気もう信じるしかないよ!歌手が楽しそうに歌っています。大丈夫!来年も勇気をだして進んでいきましょう。

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