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用心して下さい

2008年7月号

小川なぎさ

私は幼い頃から帽子、手袋、靴下のように身体に何かをまとうことが嫌いな子どもだったそうです。(母が言うには我慢が足りないのよとか。)その性癖のせいか、人から強制されたり自分で望まないのにみんなと同じことをすることが苦手でした。結婚は自分で決めたことなので無事にここまで続き今年は25年、銀婚式にたどり着きました。余談ですが、部活も個人種目、大人になってからは黙々と歩く登山に趣味のほとんどを費やし、女子力(娘が言うには女らしさ)の低下にこれではいけないと思い、たまたま友人に誘われて近くのテニスクラブに入ったところ、今の住職に幸いな?ことに釣られてしまったわけです。

そのため体力と持久力は持ち合わせていたので、寺の仕事に加えて子育てや介護など、体調を崩すことなくここまでやってこられました。ところが、このところ更年期の始まりにともなって少々心が風邪をひいたような症状になってしまいました。これは女性ならあまりめずらしいことではないらしいので、どうということも無いのですが、毎日の仕事に支障が出始めたのでしかたなく医者に行き、医者や薬が嫌いな私がきちんと薬を飲んでいるため落ち着いています。薬の効き目に恐怖すら感じてしまいますが。風邪が完全に治るまでにはもうしばらく時間が必要かもしれませんので、ポーっとしておかしなことがあってもお許し下さいね。

私の場合は幸い早目の受診で軽い症状で済みそうですが、我慢強い人は自分にムチうってもっともっと頑張ってしまい、こじらせてしまう場合も多いと聞きます。「適当にやればいいんだよ。手を抜くところは抜いてさ。」というのは簡単ですが、それが出来ればとっくにやっているわけで、責任感の強い人もなりやすいそうですよ。

喜んでやっていることだとしても、女性は家庭を持つと我慢は定番だし、家族の介護なども疲れがたまりすぎて、不眠や自分の大好きだったことができなくなったら注意をして下さい。よけいなお世話かもしれませんが、我慢のたりない、けっこういいかげんな私がひいた(心の風邪、ひどくなるとウツという)のですから、皆さんもご用心下さい。そして特効薬は実感としてたぶん真の優しさや思いやりをもらうことと心ゆくまでの休養ではないかと・・・・。

夏のはじまりです。暑くて大変でしょうが、心身ともに無理をなさらずお過ごし下さいね。またお寺の行事もたくさんあります。お出かけ下さい。

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