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開創七百年大法要にご参加を

2012年7月号

小川英爾

身延山本堂
身延山本堂

春から初夏にかけての境内は、花と新緑におおわれる一番美しい季節です。例年、庭先のタラの芽≠摘んで、揚げたてを晩酌の肴にするのがこの時期一番の楽しみです。この春、ハッと思い出して木の下に行ったときには、すでに新芽がしっかり若葉になっていてとても食べられそうにありません。用務に追われてすっかり忘れていました。

開創七百年行事の準備が動き出しています。そのうえ、新潟市長が実行委員長をしている『水と土の芸術祭』実行委員会から、会場のひとつにさせて欲しいと依頼され、その対応に追われました。

築300年になる客殿の木造部分、その屋根裏が不思議な大空間です。普段は倉庫ですが、ここを安穏会員でもある美術評論家にお見せしたことがあり、「ぜひここで作品展示を」と頼まれたのです。お寺の開放は妙光寺の方針でもあり、7月から5カ月の期間、協力することにしました。

また、23年目になる夏の行事『妙光寺の送り盆―フェスティバル安穏―』も、さらに内容盛りだくさんで準備中です。メインの一つに得度式≠ェあります。

20年前の『安穏廟』開設を機に数多くのマスコミから取材を受け、今もお付き合いの深い記者がたくさんおられます。なかでもY新聞の平山徹さんは、私の一言がきっかけで日蓮宗のお寺参りを始め、お参りしたお寺は1200ケ寺を超えました。休日を利用してですから容易ではありません。1000ケ寺を超えたあたりから「お坊さんになりたい」と思うようになったとのこと。

そこでこの夏、私の弟子として得度することになりました。家族もあり仕事は続けますが、将来はお寺で暮らしたい夢もあるようです。これもご縁でしょうか。

色々な方が集まる妙光寺ですが、その運営を担う檀徒役員がこのたび改選されました。3年任期で再任もありますが、75才が定年です。長い方には40年余りもお勤めいただき、感謝の言葉もありません。交代の人選や手続きも終わり、新体制でスタートしました。

こうして用務の多い毎日ですが、とにかく開創七百年の大法要に力を注いでいます。お寺は歴史が古いだけが価値ではありません。その活動が活き活きしてこそ、存在する意味があります。開放的にして多彩な行事を行うことで、様々な方が集まる妙光寺になりつつあります。でも全体の割合からいえばまだまだ少なく、空回りの感は否めません。

700人という目標も決して無謀な人数ではないのですが、現時点で到達は厳しい状況です。また、参加の意思はあっても「まだ先のこと」とお考えの方が多いようです。部屋割り等細部の準備が大変で、8月10日の締め切りは延ばせません。人員不足で中止となれば早めの決断が必要です。ご家族で、お友達で、ぜひともご参加ください。七百年記念行事はゴールではなく、次の妙光寺八百年に向けたスタートなのです。

やや力の入り過ぎた毎日を過ごす住職に、旅先の妻の父からタラの芽≠ェ送られてきました。食べ損ねたと諦めていましたが、おいしくいただくことができました。

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