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葬儀費用の収支?

2011年9月号

小川英爾

家族だけの内輪の葬儀が増える傾向です。故人が高齢で身内も少ない等の理由が大きいようです。以前あった80代の男性の場合、故人の兄姉は皆さん他界され、2人の子どもとその親族10人が参列者でした。

葬儀斎場に2泊し簡素な祭壇でしたが、参考までに葬儀社の担当者に費用を尋ねたところ、葬儀一式で約50万と飲食費等が約25万円でした。もっと安い方法もあるのかさらに尋ねたら「生活保護受給者だから一番安くと言われた場合、生花なしの簡単な祭壇だけで20万円でしょうか。お通夜の夜、斎場に1泊していただくだけで飲食もありません」とのこと。

一方でこの7月に住職の姉が74歳で亡くなり川崎市で葬儀でした。普通の会社員の妻でしたが交際が広く120名の会葬者があり、戴いた香典の額もかなりになったようです。それだけに3人の息子たちはてんてこ舞いで、いい社会勉強になったと話しています。

いわゆる家族葬は周囲に気を使わなくてすむのですが、香典収入もあまりなく支出だけです。かたや従来の一般にお知らせする葬儀は気を使いますが、戴く香典で収入の方が多いなんてことも以前はありました。葬儀はお互いさまの支え合い、というこれまでの習慣が消えてしまうとすればどこか寂しい気もします。

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