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信心 〜同世代で寺へ〜

新潟市西蒲区角田浜 齋藤作太郎さん(46歳)・石田徳人さん(46歳)

2016年9月号

鎌田



 ふたりは共に角田浜に生まれ、角田浜で暮らす同世代である。

仕事熱心な齋藤さん
 齋藤作太郎さんの実家は材木屋、漁業、海の家を営む三人兄妹の長男。自身はトラック運転手をしている。
 代々信仰心の篤い一家で、妙光寺境内の「題目堂」を、亡き祖父の政六さんが改修工事をした。現在は題目堂の朝晩の開閉と読経、清掃を家族で毎日欠かさず行っている。
 30年ほど前に齋藤家では大型漁船を新たに購入した。船に「法華経丸」と名付けて、造船所の進水式ではご前様が安全祈願法要を執り行い、現在も船は漁で活躍している。
 作太郎さんは中学時代に漁業を手伝ったが、激しい船酔いが辛くて家業を継がなかった。しかし最近は漁を手伝い、船にも少しは慣れてきた。それでも今一つ気が向かないという。収穫した魚は、家族で営む浜茶屋で捕れたてを提供して喜ばれている。作太郎さんは夏の期間中、店主としてお客の対応に追われている。

まとめ役石田さん
 石田徳人さんは、農家の三人兄妹の長男として生まれた。高校卒業後、東京の大学の理工学部を卒業した。現在は会社員である。
 石田家も祖父母がお寺に熱心で、徳人さんも昔ながらのしつけで厳しく育てられたという。平成11年に父を病で亡くし、同年に祖父、10年後には祖母、さらにその翌年には母を亡くした。家族を相次いで亡くした徳人さんは、自身の自立を考え、生家の敷地内に一軒家を建て暮らしている。毎朝出勤前には叔母さんが住む母屋の仏壇へのお参りを欠かさない。
 県内各地で神輿を担ぐ「槇櫻会しんおうかい」に属しお祭りを盛り上げるのが趣味である。また今年から地元消防団の部長に任命されて、部下30人のまとめ役としても活躍している。

共に明るい社交派
 同世代の齋藤さんと石田さんはお互いに誘いあって、お寺の1年の行事に参加する。正月過ぎのお経練習会に始まり、春の『ご判様』では前日の幟立作業に当日のお練りと法要。夏の『送り盆』の裏方作業と法要出仕まで熱心に勤め、若手檀徒として期待されている。
 2人は共に地元でのソフトバレーにも参加している。練習よりも、その後の交流会が何よりの楽しみと言う明るい社交派だ。
 2人とも「お寺の行事を手伝う機会が増えて、祖父母や親の供養のためにも積極的にお寺に足を運ぶ気持ちが強くなってきた。これからは自分達より年下の世代も誘って、お寺との縁を深めて行きたい」と語る。
 ちなみに2人は結婚相手大募集中で、お嫁さんを迎える準備も万端。「こちらのご縁もぜひ宜しく」と笑顔で付け加えた。

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