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『ボランテラ』

2014年12月

A印刷とのご縁

今から35年ほど前、私は地元の日蓮宗青年会事務局長をしていました。当時20代の私は、機関誌の印刷をお願いしていたA印刷の社長さんに、編集のイロハを教えていただきました。復刊して23年が過ぎたこの『妙の光』も、A社長のご指南があって始めることができたのです。
 ある日A社長の息子さんが訪ねて来られて「父が病床で、俺の葬式は妙光寺さんに頼んで、安穏廟に入りたいと言ってます。」と相談されました。社長さん亡き後を引き継いだ奥様には、本堂建替えのときの印刷原稿を読まれてすぐに、四菩薩像一体の寄付を申し出ていただきました。A社長ご夫妻は、いまともに安穏廟に眠っておられます。

『妙の光』の今

その後『妙の光』は、読みやすくするために判を大きくし、若い世代を意識してカラーページも作りました。A印刷の現社長は息子さんですが、長いご縁で格段に安くしていただいています。
 全体のデザインは「大好きな妙光寺さんのためにやらせてください」と言ってくれた東京のK子さんにお願いしています。超多忙なプロのデザイナーの方ですが、ずっと無料です。編集と写真を手伝ってくださるNさん夫妻もボランティアですし、袋詰め作業は信行会の方たちがやって下さいます。半数は近隣の分ですから、各地区の世話人さんに配布をお願いし送料はかかりません。
 このたび皆様に寄付のお願いをした際「『妙の光』のカラーをやめ回数も減らしては」とのお手紙をいただきました。また『送り盆』も規模の縮小を」という声もありました。
 経費削減は常に意識しており、ご心配下さるご意見をありがたく拝聴しています。ただ『妙の光』はこうしたご協力があって、実費以下で発行できているのです。

年間行事もボランティアの支えで

夏の送り盆≠焉A当日は100人近いボランティアスタッフで運営されています。お蔭さまで皆さまからの献灯収入もあり、見かけほど持ち出しは大きくありません。スタッフには、宿泊実費の負担もしていただいています。
 ほかの年10回近い行事も、お年始の受付から『除夜の鐘』の寒風の中での誘導整理係まで、すべてが皆さんのボランティアです。毎月15日には「お掃除ボランテラ」があります。寺だからボランティアでなく「ボランテラ」、松本市神宮寺の高橋ご住職の造語をいただきました。昼食持参で片道1時間半かけて自転車で来てくださる女性もいて「きれいになると本当に気持ちがいいし、皆さんに会えるのも楽しみ」と言ってくださいます。

もっと気軽に来ていただける妙光寺に

よそのお寺ではお手伝いをしてくださる方がいなくなり、お斎をやめたり仕出し弁当にする所もあります。お蔭さまで、妙光寺には当面そうした心配はありません。
 けれども、肝心の行事の参加人数が増えないのが悩みです。皆さん何かと忙しいとおっしゃいます。経費削減を考えつつ、もっとたくさんの方に気軽に足を運んでいただきたいと頭を悩ませています。

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