Q.「お盆」とは、どんな意味のある行事ですか?
仏教では正式には「盂蘭盆会」と言います。起源には諸説ありますが、古いイランの言葉で「死者の霊魂」を意味する「ウルバン」が、語源のようです。またインドでは、雨期の間の修行を終えた僧侶に、信者が食事を施していました。このウルバンを祀るお祭りと、僧侶への供養が、古代中国で結びつき、さらに日本古来の祖霊信仰と融合して、現代に続くお盆の行事となっていったのでしょう。
お盆には「施餓鬼」の法要も行われます。飢えや乾きに苦しむ餓鬼に、水や食べ物を施すことが功徳となり、廻り廻って、先祖や自分自身の供養になるため、この時期に行われることが多いのです。お盆には、ご先祖様を供養するのはもちろんですが、全ての精霊、死者の霊魂を供養することが大切なのです。
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