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「変化の良し悪し」  

2015年7月号

小川なぎさ

良いお天気のある日

15年ぶりに古い友人夫妻が訪ねて来ました。住職とは私より古いお付き合いのある友ですが、15年の間に本堂も、京住院も、境内も大きく変わったことにとても驚いていました。昔の古くて汚いけれどどこかまったりとした台所で、料理の先生でもある彼女に子供たちとともに色々な料理を教わったことを懐かしく思い出しました。
 まだ15年しか経っていないのに妙光寺は大きく変化しました。住職を含めたったの4人で寺を運営していたのが、今は倍の8人の職員をかかえるまでになったのです。ご前様とは夫であることには変わりがないのに、いつしか仕事の話ばかりです。妙光寺のこれからや運営のことが、食卓の主な話題になりました。長女が後継住職に手をあげ修行にはいったことも、三女が寺で働くようになったことも当時は想像もしなかったことです。
 お寺にたくさんの人々に来ていただこう、と努力も積んできました。社会に恥ずかしくない、しっかりとした寺の運営についても腐心してきたつもりです。昨年からは事務のシステムの見直しに取り組みはじめています。お送りした会員台帳の確認もそのためでした。これにより、会費の納入に対するお問い合わせや墓地の管理など今よりスムーズになると思われます。
 努力をしても間違いは起こるもので、先日も事務手続き上あってはならない間違いが起こりました。申し訳ない気持ちでいっぱいです。少しでも疑問があったり、おかしいと思ったりしたら、お問い合わせください。そして出来たらお寺に時々はお参りに来ていただき、ご自分のお寺という心で確認していただければ幸いです。
 「妙光寺浄土化計画」に多くの方からご賛同いただき、ありがとうございます。そして私たちが700年の歴史をどのように守るのか、そもそもみんな今の時代にどんなお寺を求めているのか、ご意見下さい。
 寺の運営は変化とともにますます煩雑かつ多様な仕事がのしかかり、またこの美しい寺を維持管理するにはお金も人手も必要です。けれども寺の収入は不安定で、人件費の削減、無駄を省く努力をしても寄付に頼らざるをえない部分も多いのです。
「変わりゆくこと」はわくわくして大好きなのですが、最近は身体が老化してきたのか、ちびっと辛く感じることも…。昔はよかった!なんていうつもりはありませんが。とりあえず変化しつつ、いい感じのお寺を目指さなければなりませんね。


   
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