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お集まりくださいませ

2012年7月号

小川なぎさ

夏の暑さを予感させるように、木々の緑が日に日に色濃くなってきました。夏の強烈な日ざしから私たちを守るように、変わらずにそこにある境内の大木。自然の循環の尊さを思います。

朝のNHKニュースで「お寺に人を!僧職男子の挑戦」という特集をやっていました。寺に関心を持ち、人々に集まってもらおうという取り組みが紹介されました。ちまたでは若い僧侶が注目されているのだそうで、なんでも若い女性を中心に『美坊主図鑑』なる写真集も売れているのだそうです。うふふ・・美・ぼうず

またその少し前には、新聞の電話会社の広告に、寺の人たちが紹介されていました。三人姉妹とその母親のお話です。「最もプライベートな空間が公の場所というのは、どんな感覚なのだろう」という文で始まり、母娘は携帯で家族を楽しんでいるというもの。まあ、宣伝ですけどね。

葬儀や法事の簡素化が進む中で、僧侶たちの危機感が社会を動かし始めたのか?あるいは寺離れというのは間違いで、寺や仏教に人々が期待し始めたと考えるべきなのか?これらのニュースの意図は何なのか?寺という場所にいる私には、よくわかりません。

どちらにしても寺に関心が集まるのはとても良いことのように思えます。こんな報道や広告が多くの若者の関心を集めて、寺とは何か・・・と考える機会になったらいいなと思っています。あらためて、人の集まることこそ、寺にとっては一番大切なこと!と感じた5月でした。

新年度からは、ずっと担当してきた経理の仕事も娘に預け、隠居生活とまではいきませんが、今後のことを考えながら、いろいろと動いています。幸い今はチームワークでうまく運営できていますから、私が少し力をぬいても大丈夫でしょう。

こんな風に目標を見つけて、おかげさまで元気にやっております。奥にいることが多いのでなかなかお会いできませんが、夏に向かって皆さんもお気をつけてお過ごし下さい。

暑い夏は出かけるのも大変ですが、寺はまわりの山や木のおかげで少しは涼しいかもしれません。『水と土の芸術祭』の作品展示が決まったこともあり、週末のみですが院庭に休憩処を作りました。セルフサービスで、コーヒーとお茶があります。お盆の夜も開けておこうと思いますので、お墓参りのあとは本堂脇のこの院庭カフェ≠ご利用下さい。

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