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お寺ってなんだろな

2010年9月号

小川なぎさ

今日は8月31日です。台風のためか残暑は厳しく、夏の行事が終わった疲れた身体にしみわたり脳みそもパンク状態です。今年の暑さは長く続きますね。海や山でバカンスなら暑い日も楽しいのでしょうが、どうしてこの一番暑い月にお寺の行事が沢山あるのかと、天を恨みたくなってしまうことも。

暑い中お寺に足を運んで下さったかた、また28日の送り盆行事の裏方で汗を流して下さった多くの方々、本当にご苦労様でした。

28日送り盆の準備に追われるなか、もう10年近く働いてくれた小泉さんが、持病の悪化のために突然退職されました。まさに晴天の霹靂でした。でも、思えば人生には突然の出来事なんて結構あるわけですからしかたがありません。幸い危急に命に関わることではなかったので良かったとも思えます。

ただ小泉さんは日ごろ境内をいつも綺麗に管理してくれていたので、これからは同じようにきれいに保つことは出来ないかもしれません。まあこちらのほうは新しく人を探すなり、業者に委託することを考えていますが、すぐには無理でしょう。困ったのは行事ごとのおときの料理も受け持っていたので、これからは私がまたカムバックしなければならないことです。結構な量の買出しから料理まで10年ぶりにできるのでしょうか?まあたいしたことがなくても我慢してください。献立も昔にもどってみようかとも思いますから、少しずつ思い出すでしょう。働きのみなさん、是非よろしくお願いします。

お寺に皆さんに来てもらおう!という私たちの想いはなかなか遠い道のりでありますが、盆の墓掃除をするときこんなに多くの人がお参りに来ているんだと驚きます。たぶんお寺は墓のあるところ、が第一の存在意義なのだということなのでしょうね。昨日スリランカの小さな村にあるお寺がテレビに出ていました。小さな子供から年配の人まで、みんなが楽しそうにお寺におまいりしているのです。お坊さんがこのお寺はこの村の中心の存在です。幼稚園に入る前の子供はお寺にきて学びます。というようなことをお話されていました。そもそも生活の中での、宗教のありかたが私たち日本人とは根本的に違っているのだから小さい頃からの教育が変わらなければ、どんなことをしても無駄なのかも・・・と少し弱気になりました。

秋のお彼岸には涼しくなるといいですね。結婚した当時、今は亡き台所頭のおばあちゃんに教わった料理でも作ります。静かに一日を過ごしてみませんか?それまで暑さに負けずあと少しがんばりますか。

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