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ライフライン

2009年12月号

小川なぎさ

爽やかな秋を通り越していっきに突入といった感じで冬になってしまいました。少しずつの気候の変動は地球温暖化という言葉でいろいろな所で問題になっていますが、自分の生活を見ても、半年も灯油をたいて暖房をするというのはやはりおかしいと思いながらストーブをつけて、その暖かさにほっとしているこの頃です。

さて秋の夜長をいかがお過ごしですか?私は夏に手のひらサイズのビデオを見る機械を衝動買い(笑)してしまったのですが、これが夜の楽しみになりました。そして韓国のドラマにどっぷりとはまってしまいました。でもヨン様でおなじみのイケメンや恋愛ものではなくて、時代劇や家族のドラマの人間模様や会話が面白い。早めに布団に入ってドラマを見るのが楽しみです。そしてもう一つ、娘からお古の携帯音楽プレイヤーをもらい、その中にたくさんのお気に入りの音楽を入れて聴いています。携帯電話の半分の薄さの機械に今は百曲位入れています。(技術の進歩はすごいですね。新しいものには四千曲も入れることが出来るそうですよ)それを散歩や掃除のとき耳にはめているととても集中して聴く事が出来るので楽しいです。クラシックがほとんどですが、今の一番は佐渡裕指揮のラフマニノフのピアノ協奏曲で、ピアノは辻井伸行。すごく穏やかで優しい演奏が心に響き、ささくれだった気持ちを落ち着かせてくれます。

今年はお寺参りにも何度も連れて行ってもらい、声を出してお経を読むことも出来るようになりました。いまさら私がいうのも変ですよね。でもようやく正直な自分の気持ちとして信心が湧いてきたというか・・・。一年半の間、心が死んだようになって時間を過ごしていたことを思うとまるで生まれ変わったような気さえしています。

中越地震のテレビの特集で誰かが「音楽も人間にとってはライフラインだ」と言っていた言葉が耳に残っています。音楽だけでなく、きっと人それぞれに自分にとってのなにかがあるのだろうと思います。本堂でおまいりする方の姿をお見かけするとき、お寺や宗教が暮らしの中でのライフラインになっていたらいいな。と思っていっそう居心地の良い場所にしなければと一人で考え込んだりもしています。(それはお坊さんの仕事ですよね。) 。

今年も境内の銀杏は小粒ですが豊作です。除夜の鐘つきで差し上げます。開運招福の熊手があたる福引もあります。私の自信作の甘酒を飲みに来てください。来年もよろしくお願いします。寒くなりますがお気をつけてお過ごしくださいね。

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