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教えてお上人

2014年7月号

小川英爾

―質問― 『妙光寺の送り盆』は、どんな行事ですか?

―回答―

妙光寺では平成元年に、『安穏廟』を開設しました。今こうした墓は全国に千ヶ所あるとも言われます。これが散骨、樹木葬など色んなお墓を、また葬儀の形まで変える流れを生み出しました。そして昨今は『終活』ブームです。

この葬送の変化には核家族、少子高齢など家族の変化と、さらに考え方が変わりこれまでのイエ(家)が続かないなどの理由があります。お寺といえども、こうした状況に無縁ではいられない時代に直面しています。

30年ほど前に全国の過疎地で寺が維持困難になっている実状を、宗門の研究員として調査しました。そのとき時代の変化を感じて墓制度の改革を考え、取り組んだのが『安穏廟』です。形だけ変えるのではなく、寺が人々の心の拠り所として活気を取り戻すきっかけにしたいと考えました。

開設の翌年合同供養と生前交流≠目的に『フェスティバル安穏』を開催し、この行事はNHKの全国放送等々で一気に知られることになりました。現在は地元の檀信徒などを中心に、100名以上のボランティアスタッフで運営され、400人程が参加されます。

行事の中心は、音楽も取り入れた参加型の法要です。さらに生老病死≠テーマに、映画監督の新藤兼人さん、作家の柳田邦男さんなど多彩なゲストのお話を聞き、皆さんで語り合ってきました。誰でも参加できる催しです。これを次世代にも広げようと、大道芸にバザール、川灯籠などを加えて、5年前に『妙光寺の送り盆』と名称を変更しました。

昨年の『送り盆』では、『妙光寺版・終活ノート』大編集会議を160人の参加で行いました。25年目の今年は、完成した『妙光寺版・終活ノート』をふまえて、それぞれの終活について考えます。別紙の案内をご覧の上、ぜひ足を運んでみてください。

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