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教えてお上人 妙光寺の本堂にはどなたがいますか?

2012年12月号

永石光陽

―質問―   妙光寺の本堂にはどなたがいますか?

妙光寺の本堂にお参りした際、どんな仏様なの?と疑問に思いました。本堂の仏様のことを教えてください。 

―回答―

妙光寺の本堂正面には、5体のお像が安置されています。正面の中央に祀られているのは、「久遠のお釈迦様」です。「 久遠くおん」というのは永遠という意味で、私たちがいつどんな世界にあっても常に仏になれますようにと、導いてくださるお釈迦様のことです。

妙光寺の本堂の5体の仏様 中央が「久遠のお釈迦様」、両脇は菩薩様「四士」のお像

さらに両脇におられる四体は菩薩です。2500年前にお釈迦様が亡くなられた後、お釈迦様に代わり『法華経』の教えを弘める役目を担ったたくさんの菩薩がおられますが、その代表である「 四士しし」のお像です。中央に祀られるお釈迦様ととても関係が深いのですが、そのことは今後お伝えしていきます。妙光寺の本堂はこの五体を中心に、お釈迦様の永遠の救いの世界を現しています。

お釈迦様の手の形に注目してください。仏象の手の形はさまざまですが、こちらは手を開いたお姿で、説法印せっぽういんという形の一つです。永遠の命のお釈迦様は、あの世だけでなく常に現世の私たちのそばにもおられて、教え導いてくださるということを表現しています。本堂でお参りをされた方が、「心が穏やかになる」とよくおっしゃるのは、この永遠のお釈迦様の教えを体に感じ、慈悲のお心を直に受けた証だと思います。

現在の妙光寺の仏像は、平成13年の本堂建て替えの際その雰囲気に合わせて新たに奉安したものです。なかでもお釈迦様は、妙光寺と同じ日印上人が開かれた、三条市の法華宗総本山・本成寺に祀られるお釈迦様象がモデルです。このお像は日蓮聖人ご在世当時のものと伝わります。

本堂建て替え以前に祀られていた江戸時代のお像は、皆様からのご寄付で修復され、現在境内の「京住院」にお祀りしています。

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