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檀徒でないと・・・

2011年3月号

小川英爾

安穏廟はどなたでも受付していますが、原則として葬儀は檀徒にならないとお受けしませんとお伝えしています。法事、埋葬等はお受けしています。妙光寺は檀家ではなく檀徒といいます。

妙光寺では皆さんに檀徒になっていただきたい気持ちはありますが、安穏廟を申し込む際の条件にはしない。お付き合いをして納得したら自分の意思で申込んでください、というのが趣旨です。そのためにはいつでもオープンにしてご相談も受けるし、妙光寺からお伝えしたいことも沢山あるので心を開いて拒絶しないでくださいとお願いしています。

そのとき「自分や我々夫婦はいいが、跡継ぎがいない」とか「子どもに強制したくないが・・・」という質問が多くあります。跡継ぎに関係なく、ご本人が個人の立場で申し込むのですからその代限りです。次の代がいたらその方に改めて意思を確認します。これが家で継承する檀家″と違い、個人なので檀徒″といいます、とお応えします。そもそも戦後は家″の考え方が消えて、法律上も各お寺の規則も檀家ではなく檀徒になっています。

当然のことですが、日時を予約のできないのが葬儀です。それでも万難を排しお互いが日程を調整して執り行います。住職が出かける朝連絡があり、どうにもならなくて韓国に日帰りしたこともあります。空港で県外の方から連絡を受け、飛行機の離陸直前まで調整して近くの寺の後輩住職に代理をお願いしたこともあります。お寺の事情ばかりではありません。故人に生前から頼まれていたお通夜に伺ったら、親戚から「本家と違うお寺だ」「本家と違う宗派だ」と言われて遺族が困惑したことがあります。これが遺産を巡るトラブルの口実にされたこともありました。

「檀徒を申し込む前に急変して亡くなったのですが、葬儀を」というお申出は何回もあります。その際、親戚のことなどを十分確認した上で都合のつく限りお受けしています。しかし事前に事情を承知しているのと突然依頼されるのとでは、こちらの対応に時間もかかり、住職が取り込んでいたりで出先だったりすると尚更です。こうした背景から原則として葬儀は予め申込まれた檀徒だけ″ということなのです。先日も急なご依頼があり、こちらの説明不足でお応えできず誠に申し訳ないことをしました。

他にも、親戚筋が・・・お布施は・・・戒名料は・・・寄付は・・・と言うご質問も沢山あります。お気軽にご相談下さい。檀徒になるのはお申し出いただければいつでもお受けしています。強制することは一切ありません。

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