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「恩返しをしながら」

2016年9月号

小川なぎさ


かけがえのない時間―お盆
 暑かった夏も終わります。皆様体調はいかがですか?
 暑くて厳しい中にも喜びや幸せのかけらがあったに違いないと思います。たくさんのお墓に手向けられた花や香、本堂に並ぶお盆供養の塔婆、送り盆の灯籠をみると暖かい気持ちになりました。あの世に行ってからもこんなに賑やかに供養してもらえるのだと思うと嬉しいですね。私も最期は安穏廟に入りますから。
 亡くなった方はもちろん、生きている人たちも帰ってくるこの季節。たびのもん(角田浜では家から離れている家族をこう呼びます)は来てよし、帰ってよしなどと聞きますが、賑やかにお過ごしの方もたくさんだったでしょう。あるいは静かに亡き人と向き合って語り合った方もおいででしょう。お盆は私たちにとってかけがえのない時間のような気がします。
 小川家の四人姉妹もそれぞれ帰省しました。犬のモンタがそう長くは生きられないと思って帰ってくるのか、暇だから(笑)帰るのか…。今年は全員が30代になりますが、誰も結婚していないので気楽に帰ってきます。「新潟はなんでもおいしいねぇ」と言いながらたくさん食べるので、オサンドン?が大変です。いい年をした四人娘たちのこれからも心配ですが、自立している大人にあれこれと口を出すのもはばかられるので、おとなしくしています。何かと忙しいお盆の時期に、心おきなく実家ライフを満喫していました。

ペイフォワード
 この夏も多くのボランテラや会議、行事においで下さった方々には本当に頭が下がりました。お寺はみんなのもの!とずっといい続けてきたことが実ってきたように思えて嬉しいです。おいしい野菜や食べ物もたくさんいただきました。こんなに良くしていただいて私はどうやってお返ししたらよいのだろうと悩みました。そんな時ある女性から「ペイフォワード」という言葉を聞きました。自分がうけた親切を別の人にお返しをするという意味の英語です。形は違ってもこのような気持ちで働けば直接お返しができなくても、お寺のためにはなるのではないか?と思うのです。

信行会へどうぞ
 秋から冬にかけてはお彼岸、お会式と行事もありますが、毎月第一日曜日にはお経の練習とご前様の法話がきける信行会があります。朝七時からと早いのですが、朝のすがすがしい時間にお寺に親しんで下さいませ。お粥の朝食とコーヒーつきです。
 

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