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住職交代!?

2014年3月

後継住職の近況

長女の良恵が妙光寺の後を継ぐ方針とお知らせして、1年が過ぎました。この間平日は立正大学仏教学部で講義を受け、週末や休日は鎌倉市円久寺・松脇ご住職の元でお経の読み方を中心にご指導いただいています。

昨夏のお盆には、7月は関東、8月は地元新潟の檀徒さんのお宅に棚経に伺わせていただきました。世話人の方々には道案内を、皆様からは暖かい励ましのお言葉をいただき、感謝に堪えません。

今後は大学の講義がもう1年、併せて円久寺様での修行も続きます。この3月末には千葉県清澄寺での僧道林≠ニいう1週間の研修、秋11月にはお経の試験もあります。4月からは大学の講義科目数も少し減るので、他での勉強の機会も増やします。

来年春に大学が終わり、6月に身延山で35日間の信行道場≠ニいう修行を経て、僧侶の資格が与えられる予定です。

自分を振り返れば

私自身は21歳、立正大学3年時の2月に先代住職の父が66歳で亡くなり、急きょ跡を継ぐ決心をしました。そこで在学していた文学部のほかに、4月から仏教学部の講義10科目を加え、ほぼ毎日朝から晩まで大学で講義を受けました。当時は規則も緩やかで、今娘が2年かかるところを、無理して1年で終わらせることができたのです。

また当時はお経の試験もなく、4年生の夏休み中に身延山で35日間の修行、翌春大学卒業と同時に資格を得て、そのまま22歳で住職に就きました。お経は小学生のころ父から習っただけで、お盆と法事の手伝いはしたものの葬式は未経験の全く心もとない住職でした。今の私があるのは、檀信徒の皆様の支えがあったればこそです。

交代時期は

そこで娘が来年7月に資格をいただいたら、秋には住職を交代しようと考えました。もちろん私が何処かに行って、いなくなるわけではありません。住職見習い期間を長く過ごすよりは、さっさと住職になって責任を持った方が良いと思ったのです。私は院主(隠居)として、困ったときには脇から指導します。留守番も引き受けますので、新住職には勉強のためにどんどん出かけてもらいたいと思います。

ついては、住職家族の居室が狭くて、娘が戻っても部屋がないなどの問題点がでてきました。そこで役員会議を開いて相談したら、皆さんが「住居は何とかしないといけないが、住職のそんな早い交代は認められない。せめて65歳までは頑張ってもらわないと困る」と一様に仰るのです。

そもそも私は、60歳定年を考えてきました。この秋で62歳になります。65歳まで住職を続けるとすれば、娘が戻ってからの引き継ぎの期間は2年間となります。ひとりの総代さんから「良恵さんは30歳になるとはいえ、即住職では重責過ぎてかわいそうだ」との言葉をいただきました。そこまで考えてくださるのかと、父親としてとてもありがたく感じました。皆様のご意見に従う方向で考え直そうかと思う昨今です。

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